ユーザー車検 初心者 やりかた

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「ユーザー車検ハウツー辞典」では車検を自分で陸運局に持ち込んで検査をする(ユーザー車検)のやりかたを解説しています。もっとも格安で車検を取得する方法ですので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

車検とは?

車検はいつ受けなければいけないの?


車検の正式名称は「自動車検査登録制度」といい、ミニカー・小型特殊自動車を除く自動車と排気量250cc以上の自動二輪車に対して国土交通省が行う検査及び自動車の所有権を公証するための登録制度です。

と、なんともわかりにくい説明ですので噛み砕いて言うと国土交通省が決めている自動車の検査と登録方法ということです。ちなみに検査と登録の種類はいろいろあるのでここでは一般的に知られている「継続検査」とあまり知られていない「新規検査」について説明していきます。


継続検査

みなさんに馴染みのあるいわゆる「車検」という検査です。通常ディーラーや整備工場または運輸支局などで行われているのですが、継続検査(車検)について説明していきましょう。

そもそも継続検査(車検)というと値段が高いと口を揃えて言われますが、継続検査自体の値段はそんなに高いものではありません。自動車の種類や減税対象車などの条件により費用は異なりますが、一般的な車両で4〜7万円くらいです。

「そのほかにいろいろ費用がかかるんじゃないの?」と思われたかもしれませんが、ユーザー車検の場合は法定費用のみで、あとの費用は一切かかりません。

ディーラーや整備工場では法定費用の他に「24ヶ月定期点検代」「定期交換部品代」「車検代行費用」などなど整備内容やそのお店の金額設定により変わりますが大体4〜8万くらいを別途加算しているのです。

多くの方が勘違いをしているのですが、みなさんがディーラーや整備工場に車を預けたときに行われているのは「24ヶ月定期点検」+「継続検査」なのです。

そして「あれを取り替えましょう」「これを取り替えましょう」とオススメしてくるのは「24ヶ月定期点検」の際にやったほうがいい整備がほとんどで、よほどのことがない限り「継続検査」自体に必要な整備というのはほとんどないでしょう。

「それじゃ24ヶ月定期点検はやらなくてもいいの?」と思われるかもしれませんね。継続検査に必要な条件を満たしていれば24ヶ月定期点検はやらなくても継続検査には合格します。

継続検査(車検)というのは検査時に必要な条件を満たしていれば合格するのです。

逆に検査時に必要な条件を満たしていなければ、継続検査(車検)に合格することはできないので必要な条件を満たすまで修理が必要になるというわけです。

安全に長く乗るためには継続車検に合格したあとでもいいので、オイルメンテナンスなどの車の整備をするようにしましょう。車検のあとに整備をするので、これを「後整備」といいます。

また上記の継続検査のみを運輸支局で行う行為を「ユーザー車検」といいます。

新規検査

「新たに自動車を使用しようとするときに受ける検査、または、いったん使用することを中断する手続きをした自動車を再び使用するときに受ける検査」が新規検査の概要です。

わかりやすく言うと、ディーラーなどの新車と中古車でナンバーがついていないもの(登録されていない中古車)を登録するときにする検査ですね。

一般の人はほとんどかかわることのない新規検査ですが、ディーラーや中古車屋さん、もしくはナンバーがついていない中古車を知人からもらったとかインターネットオークションで買った人は新規検査にかかわってくると思います。


「継続検査と新規検査の違いはなに?」

検査内容の違いはありません。継続検査でも新規検査でも同じ検査をして、その検査時に合格の条件を満たしていれば車検証やナンバーが発行されます。

「自動車の現在の登録状況で受ける検査の種類が変わる」といったところでしょうか。

ナンバーが付いている登録車は「継続検査」

ナンバーが付いていない未登録車は「新規検査」

簡単に言えば上記のようなわけ方ができます。


「継続検査と新規検査の大きな違いは?」

「新規検査」と「継続検査」の大きな違いといえば、検査を受ける運輸支局の場所ということです。

継続検査の場合、最寄りの運輸支局で継続車検を受けることができます。最寄りじゃなくてもいいんです。全国のどこの運輸支局でも受けることができます。

しかし新規検査の場合は条件があります。「使用の本拠の位置を管轄する運輸支局」でしか新規検査はできません。つまり自分が今住んでいて住民登録している場所を管轄している運輸支局じゃないと新規検査はできないのです。

例えば連休をとって田舎の祖母の家に帰ったとしましょう。その時に車検の満了日が明日切れてしまうのに気づいたとします。わざわざ自分の家の近くの運輸支局まで行かなくても田舎の祖母の家から近い運輸支局にいって継続車検(ユーザー車検)を受ければいいのです。

とても便利ですよね?

さて、ここでもうひとつ例え話をします。田舎の祖母が使わなくなった車をくれるといってきました。税金がかかるからすでにナンバーは手続きして返したといっていますので、新規検査をして登録しなければいけません。

「田舎の祖母の家から近い運輸支局に持ち込んで新規検査をしてナンバーをもらってから乗って自宅に帰ろう。」と普通なら考えるでしょう。

しかし残念ながら「新規検査は使用の本拠の位置を管轄する運輸支局」でないとダメなのです。

とても不便ですよね?

新規検査は登録も兼ねているので他所の運輸支局で勝手に登録できないようにしているのです。

この検査できる場所の違いが「新規検査」と「継続検査」の最大の違いです。

次はユーザー車検のラインの通し方を写真と共にご説明します

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