ユーザー車検 費用 必要書類

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実際にユーザー車検を受けるときに必要な書類や検査のやり方などを説明しています。

必要書類

継続検査の必要書類


車検証

自賠責保険証(新旧の2枚が必要です)

納税証明書

継続検査申請書(運輸支局にあります)

自動車検査表(運輸支局にあります)

自動車重量税納付書(運輸支局にあります)


継続検査に行く前に自分で車の点検をしてみましょう。

フロントガラスが割れていないか

灯火装置のレンズが割れていないか

灯火装置はしっかり点灯・点滅するか

タイヤの溝がなくなってツルツルになっていないか(残溝1.6mm以上あるか)

クラクションはしっかり鳴るか

ワイパーとウォッシャーはしっかり動くか

車の下廻りを覗き込んで、オイルが滴っていないか

マフラーからの排気音が異常なほどうるさすぎないか

上記の項目は最低限自分で見れるものですので事前にチェックし、修理が必要な箇所はきちんと修理しないと検査に通るのは難しいと思われます。

ワンポイントアドバイス

下廻りを覗き込んだ時に少しオイルが滲んでいて車検に合格するか心配な方は、セルフ洗車場にあるような高圧スチームで下廻りのオイル滲みをきれいにすると、検査に合格しやすくなります。

※後整備でいいので合格後はきちんとオイル漏れの修理、またはオイル漏れ止め剤などを使用してメンテナンスしましょう。

継続検査(ユーザー車検)

まず、必ず車検を受ける前にインターネットで検査の予約をしましょう。

予約自体はIDとパスワードを登録して後は車検証を手元において必要な箇所は車検証をみながら入力すれば難しいことはありません。

自分の家から一番近い運輸支局を選んで予約するようにしましょう。(ナンバーに関係なく日本全国どこの運輸支局でも継続検査を受けることができます。)

インターネット予約した時の予約番号はメモでも携帯カメラでもいいので控えておきましょう。

自動車検査インターネット予約システム


検査当日は必要書類を持って車両を予約した運輸支局に持ち込みます。必要な申請書類を購入、もしくは配布を受けたら記入方法の見本があるので、その通りに記入していってください。

ボールペンで記入する箇所とえんぴつで記入する箇所がありますのでよく見本をみながら書いてください。

はじめから代書を依頼するつもりなら申請書類を購入する必要はありません。

全て記入が終わりましたら受付に提示して、インターネット予約した時の予約番号を告げると「○○番レーンに行ってください」と言われますので、車に乗ってそのレーンに並びましょう。


検査レーンでの手順

まず検査員が来る前にタイヤのナットが見えるようにホイールキャップなどは外しておきましょう。(ナットが既に見えている場合はOK)またボンネットは半開きの状態にしていつでもチェックできるようにしておきましょう。車台番号の打刻がどこにあるかは事前に調べておきましょう。

検査員に必要書類を手渡してから検査員の指示に従い、灯火装置の点灯やワイパーの作動、クラクションなどを鳴らします。

その後は検査員または検査ラインの指示に従い検査をしていきましょう。

自動車検査票は検査ラインの各検査の後に機械又は検査員によって合否の結果入力をしますので、各検査の度に合否の入力を忘れずにしましょう。


サイドスリップ検査

自動車をまっすぐ入れてハンドルを切らないようにしましょう。ブレーキを踏むとサイドスリップがずれてしまうので、サイドブレーキで速度調節をしましょう。目安は人が歩くスピードです。自信がない方は事前練習しましょう。(合格できる車両でも慣れていない方がやると不合格になることがあります)

ブレーキ検査

前方の検査ラインの電光掲示板が進むように指示したらゆっくりテスターまで進みます。4輪ともテスターのローラーに乗ったらエンジンは切らないでギヤをニュートラルにして待ちます。

テスターが沈み、前方の電光掲示板の指示に従ってブレーキとサイドブレーキの検査をします。特にコツはありませんので指示に従いブレーキ・サイドブレーキをかけてください。

この検査は事故が起きやすい検査です。ブレーキとアクセルを間違えて前の車両に衝突する事故が多数発生しています。ブレーキをかけるときはゆっくりかけていきましょう。

スピードメータ検査

ブレーキ検査の後に同じ場所でスピードメータ検査に切り替わります。電光掲示板の指示通りに40km/hがでたらパッシングをします。ここでのコツですが車体がふらつきやすいのでハンドルはしっかり握ります。道路を走るのとは感覚が違い、スピードが一気に上がりやすいので、ゆっくりスピードを上げていきます。一気にスピードを上げてしまうとパッシングのタイミングもずれて不合格になりやすいです。慌てず落ち着いてスピードを上げていきましょう。スピードが上がり過ぎたらゆっくり下げながら調整しましょう。

この検査は事故が起きやすい検査です。テスターのローラーが沈んでいないのに一気にアクセルを踏んでしまい、前の車両に衝突する事故が多数発生しています。アクセルを踏む時はゆっくり踏みましょう。

ヘッドライト検査

スピード検査のあとに同じ場所でヘッドライト検査に切り替わります。電光掲示板の指示に従いハイビームにするだけです。事前にテスター屋で調節するなどの準備が合否のポイントになるので、この段階でできることはありません。

排気ガス検査

棒状のプローブをマフラーの排気口に入れて数秒待つだけの検査です。検査場によってはプローブを排気口に入れてから、所定の位置に立たないと検査が開始されない検査場もあるようです。

下廻り検査

検査ラインを前進していくと真ん中が空洞になっている場所があるのでそこまで車両を前進させます。車両の停止位置は検査場により違いがありますが、前輪を停止させる位置が決められているので、そこにあわせます。

エンジンは停めてパーキング又はニュートラルにしサイドブレーキはかけないでください。

検査が開始されると車両がグラグラと揺さぶられながら電光掲示板に指示がでますので、その指示通りにブレーキを踏んだりサイドブレーキをかけたりします。指示通りに検査をするだけなので特にコツは必要ありません。

総合判定

全ての検査が終わったら検査ラインの一番最後に検査員による総合判定があります。全ての項目で「○」と電光掲示板に出ていた人はそのまま合格の印を検査票に押してもらい、それを最初の受付に提出することで車検証が発行されます。

なんらかの項目で「×」のままだとその部分を調整してから検査ラインに再入場します。再入場は1日3回までと決められていますので確実に調整してから再入場しましょう。

継続検査のポイント

実際に検査ラインに行く前にできることやスムーズに手続きを進めるためのポイントがあります。ここではそのポイントについて少し触れていきたいと思います。


テスター屋

運輸支局の周りには必ずテスター屋が何件かはあるはずです。(全国の運輸支局を見たことがあるわけではないので、ないところもあるかもしれません。)運輸支局で書類作成などをする前に立ち寄って検査ライン一式の確認をしたほうがいいでしょう。

テスター屋とは簡単に言えば模擬検査ラインです。運輸支局で「サイドスリップ」「ブレーキ」「ヘッドライト」の検査をする前にテスター屋で同じ検査を事前にすることで合格するかどうかがわかります。特に「ヘッドライト検査」は不合格になることが多い検査なのでテスター屋でしっかり調整してから行ったほうがいいでしょう。

料金はテスター屋により違いますが、検査ライン一式で6000円前後。ひとつの検査のみで2000円前後です。

最初にテスター屋に行かずに先に運輸支局の検査を受けて不合格になった項目だけをテスター屋で調整するという方法もありますが、できれば先にテスター屋に立ち寄ったほうがいいでしょう。

また初めてのユーザー車検の方はテスター屋で練習も兼ねて模擬検査ラインができますのでおすすめです。


初心者と告げる

運輸支局にきている人たちは大体が自動車整備に携わっている人がほとんどです。ツナギを着て、検査員と談笑しているような常連さんもいるでしょう。

初めてきた場所で右も左もわからずに周りの人たちが忙しそうにしていると萎縮してしまいますが、ここははっきりと初めてのユーザー車検であることを告げたほうがいいでしょう。

人にもよりますが初心者と言うと丁寧に次にするべきことを案内してくれます。運輸支局の人は自動車関連の業者を相手にする機会が多いため、「知っているだろう。わかっているだろう」と思いこんでしまい、あまり親切には説明してきません。

しかし相手がユーザー車検の初心者だと知ると、きちんと説明をしてくれます。

2年ごとに自分でユーザー車検をする場合、前回やった手順を忘れてしまうので、私は毎回行くたびに初心者と告げていました。


代書屋

運輸支局の周り又は運輸支局内に必ずあります。文字通り書類関係を全て代わりに書いてくれますので面倒な書類作成が全てお任せできます。

自分で見本をみながら書けばいいのですが、鉛筆で書く箇所、ボールペンで書く箇所などルールがありますので2000円前後の出費が気にならない方は代書屋に依頼してみるのもいいでしょう。

自賠責保険の発行も行っていますし、運輸支局で入手可能な申請書類は全て揃えて作成してくれます。


検査ライン見学

運輸支局にもよりますが、検査ラインが見学できるような作りになっている検査場もあります。日程に余裕がある方は事前に検査ラインを見学することで検査ラインの流れがわかりますし、付近のテスター屋代書屋などの場所もあらかじめ知ることができるので、検査当日は落ち着いてユーザー車検に望むことができるでしょう。


一眼レフ